物語コーポレーションとギフトの銘柄比較

こんにちは、はーいーです。本日は、物語コーポレーション(3097)とギフト(9279)の比較をしてみたいと思います。

物語コーポレーションもギフトも以前ご紹介しています。

以前の物語コーポレーションの銘柄紹介はこちら

以前のギフトの銘柄紹介はこちら

物語コーポレーションとギフトの概要

物語コーポレーションの概要

直営とフランチャイズで外食事業を営んでいます。
2022年12月末現在12ブランドを運営しています。中心となる3ブランドは、焼き肉キング、丸源ラーメン、ゆず庵です。

ギフトの概要

横浜家系ラーメンを主体としたラーメン店を運営しています。直営店の運営とプロデュース店への食材提供や運営ノウハウ供与等になります。国内で7ブランド、海外で1ブランド展開しています。主軸のブランドは横浜家系ラーメン町田商店とラーメン豚山です。

物語コーポレーションとギフトの業績比較

売上高の比較

物語コーポレーションとギフトの売上高の推移

直近7年間の物語コーポレーションとギフトの売上高の比較です。なお、物語コーポレーションは6月決算、ギフトは10月決算と4か月ずれています。本稿では簡便的に2022年6月期、2022年10月期を2022年のように表示しています。

いずれも企業もおおむね右肩上がりで伸びています。物語コーポレーションが2020年6月期に減収になっています。これはコロナによる緊急事態宣言などの影響です。ただ、ほぼ同時期のギフトは2020年10月期においても増収を継続しました。

この間の平均成長率は、物語コーポレーションが11.2%、ギフトが24.7%です。いずれの企業も伸びていますが、ギフトの方が成長速度が速いことが分かります。なお直近期では、前期比で物語コーポレーションが14.5%増、ギフトが26.3%増となっています。

売上規模は、直近期で物語コーポレーションの方がギフトより約4.3倍になっています。

経常利益の比較

物語コーポレーションとギフトの経常利益の推移

直近7年間の物語コーポレーションとギフトの経常利益の比較です。物語コーポレーションもギフトも2020年にコロナの影響で大きな減益になりました。減益の割合は、物語コーポレーション35.4%、ギフト50.0%です。ただ、翌年には再び成長軌道に戻っています。コロナ前の経常利益を超えたのは、物語コーポレーションは2年後ですが、ギフトは翌年です。

この間の平均成長率は、物語コーポレーションが15.3%、ギフトが33.4%です。いずれの企業も伸びていますが、経常利益でもギフトの方が成長速度が速くなっています。なお直近期では、前期比で物語コーポレーションが44.6%増、ギフトが39.7%増となっています。40%前後といずれの企業も非常に高い伸びを示しました。

店舗数の比較

物語コーポレーションとギフトの店舗数の推移

直近7年間の物語コーポレーションとギフトの店舗数の比較です。店舗数に大きな開きはありません。ただ、最初に見た通り売上高には4倍以上の開きがあります。理由はいくつか考えられると思いますが、一つは業態の違いです。物語コーポレーションは焼き肉店である焼き肉キングが半分近くを占めます。ラーメン店も出店しているものの焼き肉店の方が店舗単価が高くなります。また、直営店の比率もあげられます。直近期末で物語コーポレーションは約61%、ギフトは約24%です(海外、業務委託を除く)。

店舗数の平均成長率は物語コーポレーションが9.2%、ギフトが11.5%です。出店速度の差も上記のような要因があるためと思われます。

今期の売上高の予想

物語コーポレーションとギフトの売上高の予想

上記売上高の比較に2023年(物語コーポレーションは2023年6月期、ギフトは2023年10月期)の売上予想を追加してみました。前期比で物語コーポレーションは19.6%増、ギフトが20.5%増とほぼ同じくらいの高い伸びを予想しています。好調な売上増の要因は積極的な出店計画にあります。物語コーポレーションは49店出店し、675店舗体制にする計画です。ギフトは62店出店し、744店舗体制の計画です。

今期の経常利益の予想

物語コーポレーションとギフトの経常利益の予想

続いて、上記経常利益の比較に2023年の経常利益の予想を追加してみました。前期比で物語コーポレーションは1.3%増、ギフトが14.8%減の予想です。売上高の成長に反して、経常利益は微増か減益予想です。これは、これまでの実績の中には、雇用調整助成金などコロナ関連の助成金が多額に含まれていました。前期実績で物語コーポレーションは約31億円、ギフトが約8.5億円です。経常利益の半分から1/3を占めた助成がなくなるため、今期の経常利益は伸びない計画になっています。

PERの比較

現在の株価(2023年1月26日終値)からすると、PERは物語コーポレーションが約20倍ギフトは約30です。ギフトの方がPERが1.5倍になっています。

株主還元の比較

配当情報

物語コーポレーションの2023年6月期は1株当たり中間35円、期末35円の年間70円の配当予想です。2022年6月期は1株当たり中間30円、期末35円の年間65円配当でした。そのため、5円の増配になります。なお、2021年6月期は年間60円配当(分割考慮後)でしたので、増配が継続しています。現在の株価(2023年1月26日終値)からすると、年間の配当利回りは1.1%ほどです。

ギフトは2023年10月期は1株当たり30円の配当予想です。前期は27円、前々期は20円、その前は10円でしたので、増配を継続しています。現在の株価(2023年1月26日終値)からすると、配当利回りは0.7%ほどです。

優待情報

物語コーポレーションの株主優待は、お食事券です。6月末と12月末に100株以上保有している株主に、3,500円相当の「株主様ご優待お食事券」が贈呈されます。年間にすると7,000円相当になります。このお食事券は、上記焼き肉キング、丸源ラーメン、ゆず庵をはじめ、全12ブランドの全店で使用することができます。現在の株価(2023年1月26日終値)からすると、年間の優待利回りは1.1%ほどです。

配当と株主優待を合わせた年間の利回りは、2.2%程になります。

ギフトの株主優待も、国内直営店などで使用できるお食事券(電子チケット)です。100株で年4枚(中間、期末でそれぞれ2枚)もらえます。200株で年6枚、300株で年8枚、500株以上で年10枚(いずれも中間、期末で半分ずつ)と増えていきます。さらに、1年以上の継続保有で各年2枚ずつがプラスされます(2023年1月26日時点)。

はーいーによる物語コーポレーションとギフトの銘柄比較は如何でしたでしょうか。物語コーポレーションとギフトの銘柄分析や株式投資の参考にして頂ければと思います。

本投稿はあくまで物語コーポレーションとギフトの銘柄比較を目的としており、物語コーポレーションとギフトへの株式投資の勧誘を目的とするものではありません。株式の売買につきましては、ご自身の判断、自己責任にて行なっていただきたく、お願い致します。

紹介銘柄一覧

最近ご紹介している銘柄の一覧はこちらです。ぜひご覧ください。

コメント