クラウドワークスの銘柄紹介

こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介はクラウドワークス(3900)です。

クラウドワークスの概要

ビジョン

「世界で最もたくさんの人に報酬を届ける会社になる」を掲げています。

個人の才能や経験が役立てばその成果が「報酬」になる。報酬には金銭だけでなく、高揚感や相手からの感謝などの感情報酬も含まれる。その金銭報酬と勘定報酬を世界で最もたくさんの人に届ける会社になるということです。

ミッションを「個のためのインフラになる」としています。もともと「”働く”を通して人々に笑顔を」がミッションでしたが、2021年11月に変更しています。あなたの才能はきっと誰かの役に立つ、そんな無限に広がる人の可能性を信じている、ということです。合わせてコーポレートロゴも刷新しましました。

事業内容

オンライン人材マッチング事業を展開しています。大きく、「マッチング事業」と「ビジネス向けSaaS事業」に分かれています。

マッチング事業は、日本最大級のオンライン人材プラットフォームである「クラウドワークス」が中心です。「クラウドワークス」は企業と働きたい個人をインターネット上で直接マッチングします。登録している個人は470万人にも及びます(2021年9月末時点)。マッチング後も原則オンラインで納品、検収、報酬の決済が行わられるため、時間や場所にとらわれない働き方が出来るということです。

更に、「クラウドテック」は、エンジニアやデザイナーをマッチングするエージェント型サービスになります。また、「ビジアシスタントオンライン」は事務アシスタントに特化してマッチングサポートが行われます。

ビジネス向けSaaS事業は、企業向け業務管理ツール「クラウドログ」を提供しています。まだ新規の事業で、マッチング事業に比べて売上高は2%ほどで、セグメント赤字です(2022年3月末時点)。

沿革

2011年にクラウドソーシングサイトの運営を目的として、設立されました。現在の主力である「クラウドワークス」のサービス提供は翌2012年に開始しています。「クラウドテック」は2015年、「ビズアシスタントオンライン」は2017年スタートです。受託事業を2017年ごろに開始していますが、2020年に売却しています。2020年に「クラウドログ」を開始しました。

マザーズに上場上場したのは2014年で、現在はグロース市場です。

クラウドワークスの業績

業績推移

クラウドワークスの業績推移

直近8年間の経常利益と売上高の推移です。

売上高は2019年9月期まで一気に伸びた後、ここ2年は減収です。この減収の最大の要因は受託事業の売却です。2020年7月に売却しています。そのため、2019年9月期に約33億あった売上高が2020年9月期は約23億円と10億円の減収です。2021年9月期は23億円の減収要因です。

マッチング事業のみに限ると2020年9月期は23.3%増収です。2021年9月期も21.4%の増収と大きく伸びています。

一方経常利益は2020年9月期に大きな赤字になっています。これは、広告宣伝費を2019年9月期よりも4.3億円多くかけたことが要因を考えられます。2021年9月期は広告宣伝費を1.3億円減らしたことに加え、売上高上昇による粗利上昇で利益が大きく出てきました。

四半期ごとの推移

クラウドワークスの四半期ごとの推移

直近2年半の四半期ごとの売上高と経常利益の推移です。

2020年9月期第4四半期が特に売上高が減少していますが、これは受託事業売却によるものです。受託事業は各四半期で6~9億円ありました。マッチング事業に限れば概ね右肩上がりで伸びています。

経常利益も2020年9月期第4四半期は、この四半期だけで3.2億円も広告宣伝費をかけたため、大きな赤字になっています。その後は、概ね2億円前後と思われますが、その支出があっても利益が出ています。

2022年9月期第2四半期は、前年同期比で売上高56.6%増、経常利益49.2%増と大きく伸びています。

2022年9月期の業績予想

2022年9月期の業績予想を追加した業績推移

上記業績推移に2022年9月期の業績予想を追加してみました。なお、2022年9月期の経常利益の予想が開示されておらず、簡便的に営業利益の予想を表示しています。2022年9月期は前期比で売上高28.7%増、営業利益30.4%増の予想です(2020年9月期の営業利益は575百万円でした)。

第2四半期での進捗率は、売上高51%、営業利益は83%にも達しています。下半期は再投資を拡大する計画とのことです。

成長目標

「売上総利益の年間成長率20%以上を10年継続」を掲げています。

20%の成長が続くと、2026年に売上総利益100億円、2031年に230億円となる目標です。

PER

2022年9月期のEPSの予想は開示されていません。営業利益の水準から想定し、現在の株価からしますと、PERは36倍ほどと考えられます(2022年6月16日現在)。

株主還元

配当情報

2022年9月期の配当予想はありませんでした。これまでもありません。これは、事業の拡大と効率化にともなう中長期的な企業価値の向上が最大の利益還元と考えているためです。

優待情報

優待はありませんでした(2022年6月16日現在)。

関連銘柄

昨年ご紹介した銘柄になりますが、ギグワークスになります。ギグワークスの事業の一つで、「必要な時に必要なだけ働ける」をテーマとしたプラットフォームを運営しています。クラウドワークスとの比較でご参照ください。

ギグワークスの銘柄紹介はこちら

はーいーによるクラウドワークスの銘柄紹介は如何でしたでしょうか。クラウドワークスの銘柄分析や株式投資の参考にして頂ければと思います。

本投稿はあくまでクラウドワークスの銘柄紹介を目的としており、クラウドワークスへの株式投資の勧誘を目的とするものではありません。株式の売買につきましては、ご自身の判断、自己責任にて行なっていただきたく、お願い致します。

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