グッドスピードの銘柄紹介

こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介はグッドスピード(7676)です。グッドスピードは以前もご紹介しています。

以前のグッドスピードの銘柄紹介こちら

グッドスピードの会社概要

ミッション

「中古車販売並びに安心・快適・楽しいカーライフの提供を通じて、全ての人に感謝・感動・感激を与え続ける伝道師でありたい」

中古車販売は、メーターの改ざんやおとり広告、品質の問題などがありました。そのため、不安の大きい購入方法でした。それが業界団体や民間企業の努力等によって、透明で健全な購入ができる環境が整えられてきました。この取り組みに高く共感し、品質、価格ともに自信をもって提供できる自動車以外は一切販売しないとしています。

沿革

2002年8月に代表取締役の加藤社長が個人事業主として、SUV専門店を愛知県春日井市にオープンしました。2003年2月にグッドスピードを法人化しています。基幹店となるMEGA専門店の初出店は2015年です。

2019年4月にマザーズに上場しました。現在はグロース市場です。

事業内容

愛知県を中心に東海地方で中古車販売を行っています。販売している車種はSUV、4WD、輸入車が中心です。他に整備・鈑金、保険代理店及びレンタカー、ガソリンスタンドのサービスも提供しています。

販売店の種類は、MEGA専門店、国産車専門店、輸入車専門店(他にバイク販売店などもあります)などとなっています。MEGA専門店が10店舗、国産車専門店が12店舗、輸入車専門店が3店舗(2022年11月14日現在)展開されています。成長の基軸はMEGA専門店です。展示台数は常時200台以上ととても充実しています。

グッドスピードの業績

業績推移

グッドスピードの業績推移

直近8期の業績推移です。売上高は見事に右肩上がりです。経常利益は年によって増減がありますが、全般として増えてきています。2020年9月期が売上高が微増、経常利益が大幅減益となっているのは、コロナの影響を大きく受けたためです。ただ、翌年の2021年9月期には停滞した分も含めて大きく伸びています。

2022年9月期は前期比で売上高25.4%増、経常利益73.7%増と大きく伸びています。経常利益率は1.4%と前期の1.0%から上昇しています。なお、台風15号に伴う災害で、清水鳥坂の店舗が被災しています。この損失を特別損失として145百万円計上しました。そのため、当期利益の伸びとしては前期比で0.1%減になりました。8年間の平均成長率は売上高が23.3%、経常利益が19.4%になります。

四半期ごとの業績推移

売上高と経常利益の推移

四半期ごとの売上高と経常利益の推移

直近3年間の四半期ごとの売上高と経常利益の推移です。コロナの影響が出始めたのは、2020年9月期第2四半期(1~3月)の終わりからです。そのため、2020年9月期第3四半期(4~6月)は売上高も大きく減少しました。経常利益も大幅なマイナスになっています。

四半期ごとの推移をみると、第1四半期(10~12月)が少なめで、その後第2四半期以降売上高が伸びていく傾向があります。直近の2022年9月期第4四半期(6~9月)は、前年同期比で売上高27.2%増、経常利益は62.1%増です。売上高はMEGA専門店の出店等で伸びています。既存店でも前期と同程度の販売台数を維持しており好調です。

粗利と販管費の推移

四半期ごとの粗利と販管費の推移

直近3年間の四半期ごとの粗利と販管費の推移です。販管費は出店等の影響と思われますが、右肩上がりで伸びています。粗利も概ね右肩上がりですが、粗利は売上高の状況で多少増減が出ています。2020年9月期第3四半期(4~6月)はコロナの影響で粗利が販管費を下回っています。

直近の2022年9月期第4四半期(6~9月)は、前年同期比で粗利29.3%増、販管費は24.0%増です。販管費の伸びよりも売上高・粗利の伸びが大きかったため、経常利益が大幅な増益になりました。

2023年9月期の業績予想

2023年9月期の業績予想を追加した業績推移

上記業績推移に2023年9月期の業績予想を追加してみました。2023年9月期は前期比で売上高33.3%増、経常利益42.3%増という大きな増収、増益計画となっています。この根拠となるのが、MEGA専門店の出店です。2022年9月期末で9店舗だったのを、2023年9月期末には13店舗に増加させる計画です。これにより販売台数を拡大させ、大幅な増収に繋げる計画と思われます。

中期経営計画(3か年)

中期経営計画

毎年3か年計画が出されておりますが、翌期の計画は上記の通りです。その後2年間についても、売上高30%以上の成長と営業利益率の改善という計画です。営業利益率を改善させるということは、営業利益の伸びは売上高の30%の伸びを超え50%以上を計画しています。売上高30%成長の根拠は、やはりMEGA専門店の出店です。毎年4,5店舗の出店を計画しています。

ただ、ここでポイントになるのが資金の問題です。MEGA専門店は1店舗出店するにあたり10億円かかるとされています。一方2022年9月期の当期純利益は3.8億円にとどまっています。そのため出店費用は主に借入により賄われています。ただ自己資本比率は2022年9月期末で8.4%となっており、営業CFも仕入れによりマイナスです。そうしますと、借入だけでなく、市場調達も選択肢に入ってくるかと思います。

PER

現在の株価(2022年11月18日終値)からすると、PERは13倍ほどです。

株主還元

配当情報

2023年9月期は1株当たり10円の配当予想です。2022年9月に初めて1株当たり10円の配当をしました。配当利回りは、0.5%程です(2022年11月18日現在)。

優待情報

優待情報はありませんでした(2022年11月18日現在)。

関連銘柄

本日はグッドスピードの銘柄紹介でしたが、関連する銘柄としてこのブログでも何度か銘柄紹介として取り上げているネクステージがあります。ネクステージも中古車販売をしている会社ですので、併せてご参照ください。

ネクステージの銘柄紹介こちら

また、ネクステージとグッドスピードで比較もしています。

ネクステージとグッドスピードの銘柄比較こちら

はーいーによるグッドスピードの銘柄紹介は如何でしたでしょうか。銘柄分析や株式投資の参考にして頂ければと思います。

本投稿はあくまでグッドスピードの銘柄紹介を目的としており、グッドスピードへの株式投資の勧誘を目的とするものではありません。株式の売買につきましては、ご自身の判断、自己責任にて行なっていただきたく、お願い致します。

最近ご紹介している銘柄の一覧こちらです。ぜひご覧ください。

紹介銘柄一覧

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