ギフトの銘柄紹介

こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介はギフト(9279)です。ギフトは以前にもご紹介しています。

以前のギフトの銘柄紹介はこちら

ギフトの概要

Vision

「シアワセを、自分から」

また、田川社長は、次のように言っています。

「最高のラーメンを最高の元気と笑顔で届け、お客様に至福のひとときをお届けしたい」

一度食べたら忘れられず、もう一度食べたくなる味を磨き上げてきたということです。さらにお店作りにもこだわり、記憶に残る様考えてきています。

そして、今は「家系の味を、世界へ」と進んでいます。

沿革

2008年に1号店を東京都町田市でオープンしています。個人事業での創業です。2009年に法人化し、直営店事業を開始しました。プロデュース事業は翌2010年に開始しています。2013年には製麺工場を設立しました。海外には2016年にシンガポールで初出店しています。同年にロサンゼルスへも出店しました。直営店舗数が10店になったのは、2014年です。同年には20店まで増えました。50店になったのは2017年、100店に達したのは2020年です。

2018年にマザーズへ上場しました。2020年に東証一部に指定替えし、現在はプライム市場です。

事業内容

横浜家系ラーメンを主体とした直営店の運営とプロデュース店への食材提供や運営ノウハウ供与等を行っています。国内で7ブランド、海外で1ブランド展開していますが、主軸は横浜家系ラーメン町田商店とラーメン豚山です。

直営店は、国内と海外に分かれています。麺、タレ、スープ等を自社開発しており、それを自社又は委託先で製造しています。スープはOEM生産しており、各直営店及びプロデュース店へ供給しているため、安定的にかつコスト軽減が図られています。

海外ではニューヨーク、ロサンゼルスに出店しています。海外では麵やタレはOEM供給等ですが、スープは各店舗で作られています。

プロデュース店は、保証金、加盟料、ロイヤリティを原則収受していません。麺、タレ、スープ、食材などをプロデュース店に購入してもらっています。店舗の立ち上げ支援や立ち上げ後の店舗運営ノウハウのコンサルを行っています。立ち上げ支援は原則無償とのことです。

直営店171店、プロデュース店511店の合計682店舗を展開しています(2022年10月末現在)。

ギフトの業績

業績推移

ギフトの業績推移

直近7年間の売上高と経常利益の推移です。売上高はきれいに右肩上がりです。経常利益は2020年10月期に減益になっていますが、それ以外は右肩上がりです。この間の平均成長率は売上高24.7%、経常利益33.4%にもなります。

2020年10月期の減益は、コロナによる緊急事態宣言等による休業や時短営業の影響です。営業外収益に補助金の収益計上もありました。ただ、36百万円ほどであるため、減益分を補えていませんでした。店舗数は70店増えて532店舗でした。

2021年10月期は前期比で売上高22.7%増、経常利益241.4%増となっています。営業外収益に時短協力金558百万円、雇用調整助成金50百万円など、補助金が660百万円計上されています。営業利益ではコロナ前の2019年10月期にやや届いてません。店舗数は86店増えて618店舗でした。

2022年10月期は前期比で売上高26.3%増、経常利益39.7%増でした。補助金の額は前期より増えて、847百万円計上されています。営業利益では前期比で67.9%増となっています。店舗数は64店増えて682店舗でした。

四半期ごとの推移(売上高と経常利益)

ギフトの四半期ごとの売上高と経常利益の推移

直近3年間の四半期ごとの売上高と経常利益の推移です。売上高は毎期第2四半期(2-4月)に減少する傾向があるように見えますが、これは緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の影響が大きいです。それを除くと右肩上がりで伸びています。

経常利益ですが、コロナの影響が一番大きかった2020年10月期第2四半期(2-4月),3四半期(5-7月)も黒字を確保しています。その後は再び利益が出るようになっています。なお、時短協力金の収益計上時点は、支給決定時であるため、実際の時短営業等のタイミングと若干のずれが生じていると思わます。それにより、経常利益も波があると考えられます。

直近の2022年10月期第4四半期は前年同期比で、売上高29.1%増、経常利益30.5%増と大きく伸びています。

四半期ごとの推移(売上高と営業利益)

ギフトの四半期ごとの売上高と営業利益の推移

補助金の影響を除くため、売上高と営業利益で四半期ごとの推移を作成してみました。コロナの影響が一番大きかった2020年10月期第2四半期(2-4月)はわずかですが、営業赤字になっています。ただ、その後は黒字に転じました。

直近の2022年10月期第4四半期は前年同期比で、売上高29.1%増、営業利益62.7%増と大きく伸びています。

2023年10月期の業績予想

2023年10月期の業績予想を追加した業績推移

上記業績推移に2023年10月期の業績予想を追加して見ました。2023年10月期は前期比で売上高20.5%増、経常利益14.8%減の予想になっています。引き続きの業績拡大の根拠は積極的な出店計画にあります。2023年10月期は62店出店し、合計744店舗体制になる計画です。内訳としては直営店39店、プロデュース店23店です。直営店のうち家系ラーメンの町田商店が25店、豚山が5店になっています。

一方、経常利益は減益計画になっています。これは補助金収入が大幅に減少することを見込んでいるためです。

中期経営計画

中期経営計画

2025年10月期を最終年度とする3年間の中期経営計画が発表されています。2025年10月期には2022年10月期の売上高76.3%増、経常利益22.9%増の目標になります。この間の平均成長率は売上高20.8%、経常利益7.1%になります。売上高に比して経常利益が伸びないのは、2022年10月期には多額の補助金収入があったためです。補助金収入を除くと88.1%の増益計画です。

2025年10月期には国内で1,000店舗体制、海外含めると1,033店舗の計画です。

出店のポテンシャルとしては、主力の町田商店で1,000軒。豚山は駅前で200~300、ロードサイドで500~700が可能と考えているということです(「2022年10月期決算説明会質疑応答要旨」より)。

PER

現在の株価(2022年12月29日)からすると、PERは約31倍になっています。

株主還元

配当情報

2023年10月期は1株当たり30円の配当予想です。前期は27円、前々期は20円、その前は10円でしたので、毎年大幅な増配を継続しています。現在の株価(2022年12月29日)からすると、配当利回りは0.7%ほどです。

優待情報

国内直営店などで使用できる食事券(電子チケット)になります。100株で年4枚(中間、期末でそれぞれ2枚)もらえます。200株で年6枚、300株で年8枚、500株以上で年10枚(いずれも中間、期末で半分ずつ)と増えていきます。さらに、1年以上の継続保有で各年2枚ずつがプラスされます(2022年12月29日時点)。

株式分割

2020年3月に普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っています。

関連銘柄

同じ飲食店関連では、過去に物語コーポレーションの銘柄紹介を行っています。物語コーポレーションは焼き肉キング、丸源ラーメン、ゆず庵などを展開しています。飲食店関連として、ギフトとの比較で是非ご覧ください。

物語コーポレーションの銘柄紹介はこちら

はーいーによるギフトの銘柄紹介は如何でしたでしょうか。銘柄分析や株式投資の参考にして頂ければと思います。

本投稿はあくまでギフトの銘柄紹介を目的としており、ギフトへの株式投資の勧誘を目的とするものではありません。株式の売買につきましては、ご自身の判断、自己責任にて行なっていただきたく、お願い致します。

紹介銘柄一覧

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