こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介はPCIホールディングス(3918)です。PCIホールディングスは以前ご紹介したことがあります。
過去のPCIホールディングスの銘柄紹介はこちら
PCIホールディングスの概要
基本方針
「ITの力で【安心・安全・豊かな社会】に貢献する会社」
DXの推進、サイバーセキュリティ、M&Aに取り組んでいます。
事業内容
ITソリューション事業、IoT/IoEソリューション事業、半導体トータルソリューション事業の3事業を展開しています。
(1)ITソリューション事業
エンベデッドソリューションとビジネスソリューションに分かれています。
①エンベデッドソリューション
自動車などの制御ソフトの開発や電気通信分野向け装置の開発を行っています。
②ビジネスソリューション
金融・交通などの情報系・インフラ系ソフトウェア開発や、ITシステムの構築等のソリューション提供を行っています。
(2) IoT/IoEソリューション事業
通信技術・組込み制御技術等を活用して、ソリューション提案や顧客と共同開発を行っています。
(3) 半導体トータルソリューション事業
LSI設計・テスト・評価等の半導体開発における先進テクノロジーの提供を行っています。
沿革
2005年にITシステム開発・運用等の事業を行うため、会社設立しています。
同年、SEサービス等人材派遣業を行う会社とERPの導入コンサルを行う会社を子会社化しています。翌年に金融機関向けパッケージソフトウェアの開発・販売を行う会社を子会社化しました。その翌年2007年はオープンソースソフトウェアを活用したITシステム開発を行う会社を子会社化と続きます。
2014年には自動車販売店向けソリューション提供を行う会社を子会社化しました。半導体ソリューションの会社は2016年。メインフレームソフトウェアの販売及び保守を行う会社は2017年。同年、インターネット関連事業及び通信事業を行う会社。そして2021年に組み込みPC,コントローラー等の開発、設計製造棟を行うソード社を子会社化しました。
2015年にマザーズへ上場、翌2016年に東証第一部へ市場変更しています。現在はプライム市場です。
PCIホールディングスの業績
業績推移
直近8年間の売上高と経常利益の推移です。2020年9月期に減益になりましたが、それを除くと増収・増益を続けています。この間の平均成長率は売上高18.1%、経常利益16.1%になっています。2022年9月期は前期比で売上高18.5%、経常利益28.2%と高い伸びを示しています。なお、経常利益率は2022年9月期で6.2%となっています。
2020年9月期は減益であると同時に、売上高も1.3%と低い伸び率になっています。 IoT/IoEソリューション事業は売上高・粗利共に前期比で23%程度伸び堅調でした。一方、エンベデッドソリューションが前期比で売上高8.9%減、粗利12.1%減となりました。また半導体トータルソリューション事業も売上高2.6%減、粗利15.5%減と減少しています。また販管費が6.3%伸びたため、経常減益となりました。
翻って2021年9月期は非常に大きな伸びになっています。特にエンベデッドソリューションは、前期比で売上高75.1%増、粗利64.4%増と非常に大きく伸びました。これは企業のテレワーク導入増による通信インフラ需要等の高まりの影響です。また、医療向け組み込みパソコン等も大きく寄与しています。
2022年9月期もエンベデッドソリューションが売上高39.3%増、粗利22.1%増と好調でした。子会社化したソード社が通期で寄与したことも業績を押し上げています。
四半期ごとの推移
直近3年間の四半期ごとの売上高と経常利益の推移です。
第2、第4四半期が比較的売上高・経常利益ともに高い傾向があります。ただ、2021年9月期は第3四半期においても売上高が大きく伸びました。前年同期比で69%も伸びています。主な要因はエンベデッドソリューションの伸びです。前期比で144.6%も伸びていました。
2022年9月期第4四半期は前年同期比で売上高0.2%減、経常利益32.5%減でした。 エンベデッドソリューションの売上高が前年同期比減だったことが要因と思われます。
2023年9月期の見通し
上記、業績推移に2023年9月期の業績見通しを追加してみました。2023年9月期は前期比で、売上高19.2%増、経常利益18.1%増と引き続き高い成長を計画しています。デジタル化・DX化の加速によるIT投資需要を背景に堅調に推移するものと見込んでいます。
中期経営計画
2023年9月期を最終年度とする3年間の中期経営計画が発表されています。2023年9月期の業績予想は、中計経営計画とぴったりの数値予想になっています。
中期経営計画達成のため以下の戦略が立てられました。
- システムエンジニアリングサービス事業の拡大・向上
- 自社ブランド製品/ソリューション/サービスの創出
- サイバーセキュリティ関連事業の推進
- 業務提携先とのさらなる連携強化及び積極的なM&Aの推進
- 組織体制の強化及び働き方改革の推進
また事業環境的にも成長市場にいます。DX市場は2030年には2019年比で280%以上、車載用半導体の世界市場は2030年に2018年比で約90%、世界の半導体市場は2030年に2019年比で約40%伸びるマーケットとされています(「2022年9月期決算説明資料」より)。これら市場成長を追い風に、成長していくと考えられます。
PER
現在(2022年12月22日)の株価からすると、PERは9倍ほどです。
株主還元
配当情報
2023年9月期は1株当たり33円の配当予想です。2022年9月期、2021年9月期と31円配当でしたので、増配になります。現在(2022年12月22日)の株価からすると、配当利回りは3.4%ほどです。
優待情報
優待情報はありませんでした (2022年12月22日現在)。
はーいーによるPCIホールディングスの銘柄紹介は如何でしたでしょうか。PCIホールディングスの銘柄分析や株式投資の参考にして頂ければと思います。
本投稿はあくまでPCIホールディングスの銘柄紹介を目的としており、PCIホールディングスへの株式投資の勧誘を目的とするものではありません。株式の売買につきましては、ご自身の判断、自己責任にて行なっていただきたく、お願い致します。
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