カヤックの銘柄紹介

こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介はカヤック(3904)です。

カヤックの概要

企業理念

「面白法人」

  1. まずは、自分たちが面白がろう。
  2. つぎに、周囲からも面白い人と言われよう。
  3. そして、誰かの人生を面白くしよう。

面白法人なので、まずは自分たちが面白がる。特徴的な制度として、面白がって働くことを推奨する評価制度を採用しています。そして、周りから見ても面白いと言われるようになる。それができると、世の中の一人でも面白がる人を増やすことに貢献できる。これが企業理念です。

沿革

1998年に様々なインターネットサービスを提供することを目的として創業しています。現在の「クリエイティブプロデュース」は2001年開始です。「ゲームエンタメ」のスタートは2010年です。この時初となるソーシャルゲーム「英雄」をリリースしています。現在「eスポーツ」を行っているウェルプレイド・ライゼスト社を2017年に子会社化しています。なお、ウェルプレイド・ライゼスト社は2022年10月にグロース市場への上場承認が出ております。2016年には自宅葬をスタート。翌2017年に現在の鎌倉R不動産を子会社化しています。

2014年にマザーズへ上場し、現在はグロース市場です。

事業内容

主に4つ、「クリエイティブプロデュース」、「ゲームエンタメ」、「eスポーツ」、「ちいき資本主義」を行っています。

「クリエイティブプロデュース」

クライアントのマーケティング及びブランディングに資する広告を提供しています。新しい技術とアイディアに挑戦し、クライアントとその先にいるユーザに新しい体験を提供しています。特にこれまでにないユニークな体験がSNSで話題になると広告の相乗効果が生まれます。ここを主力のフィールドとし、VRやARなどの新しい技術を用いた高付加価値なコンテンツ制作に挑戦しています。

「ゲームエンタメ」

スマートフォン向けにソーシャルゲームを提供しています。「ぼらくらの甲子園!」シリーズなどを提供しています。ユーザー間のコミュニケーションを促し、ユーザーが強い仲間意識を感じられることを意識しています。

「eスポーツ」

eスポーツ大会の企画・運営、プロ選手や実況解説者などのタレントマネジメントを行っています。また、自社eスポーツリーグの運営、eスポーツの普及・教育活動なども行っています。ゲーム大会の管理システム「Tonamel(トナメル)」の開発・運営などプラットフォームの提供もしています。

「ちいき資本主義」

地域資本の増大に資するサービスを展開しています。具体的には移住プラットフォーム「SMOUT」、地域のつながりづくりのためのコミュニティ通貨サービス「まちのコイン」などです。「まちの社員食堂」や「まちの保育園」などもあります。

カヤックの業績

業績推移

カヤックの業績推移

直近8年間の売上高と経常利益の推移です。概ね右肩上がりですが、2018年と2019年に減収や経常赤字を計上しています。

2018年の減収・経常赤字は、ソーシャルゲーム事業で新規タイトルが低迷したためです。売上が伸びなかったため、制作に費やした外注費や広告宣伝費を吸収できませんでした。翌2019年には増収に転じたものの、経常利益の赤字幅は拡大しています。増収になったのは、「クリエイティブプロデュース」が安定的に成長したためです。ただ、引き続き外注費が発生したことと、新領域への投資で赤字が拡大しました。

2020年に大きく増収、経常黒字になったのは、ハイパーカジュアルゲームが大きく躍進したことが大きいです。またeスポーツも拡大しました。コスト管理も進み、経常黒字になりました。ソーシャルゲームは自社開発ではコストがかかり、売上が低迷すると大きな影響が出ます。それを自社開発から受託開発へシフトさせたため、リスクが軽減されました。

2021年は前年比で売上高43.6%増、経常利益71.1%増と大きく増収・増益となりました。「クリエイティブプロデュース」、「ゲームエンタメ」、「eスポーツ」のいずれも伸びました。「クリエイティブプロデュース」は大型顧客の拡大で32.2%増収です。「ゲームエンタメ」はハイパーカジュアルとアキバスタジオの躍進で47.8%増収です。「eスポーツ」はウェルプレイド・ライゼスト社が大きく成長し、65.5%増収でした。

この間の平均成長率は売上高23.3%、経常利益31.9%になります。

四半期ごとの業績推移

カヤックの四半期ごとの業績推移

直近3年間の四半期ごとの売上高と経常利益の推移です。売上高も経常利益もおおむね右肩上がりで伸びています。四半期ごとで見ますと、例年第1四半期まで業績が上がっています。ただその後、第2四半期で第1四半期比で減少し、再び拡大に転じるという傾向が見えます。第2四半期で減収になるのは、季節要因で「クリエイティブプロデュース」が減収になることが多いためと思われます。

2022年12月期第2四半期は前年同期比で売上高35.7%増、経常利益81.3%増と大きな増収・増益です。

2022年12月期の業績予想

2022年12月期の業績予想を追加した業績推移

上記業績推移に2022年12月期の業績予想を追加してみました。2022年12月期は前年比で売上高19.4%増、経常利益18.5%増と引き続き成長する予想になっています。いずれの事業も伸びる計画ですが、特に「ゲームエンタメ」、「eスポーツ」の成長を見込んでいます。

第2四半期時点の進捗率は売上高53.0%、経常利益51.5%と予想通りです。

PER

現在の株価(2022年10月28日)からすると、PERは約13倍です。

株主還元

配当情報

2022年12月期は一株当たり3.9円の配当予想です。2021年12月期も3.9円でした。赤字であった2020年12月期は無配です。配当利回りは、0.5%ほどになります(2022年10月28日現在)。

優待情報

株主優待は自社の商品やサービスの割引です。具体的には以下のような優待です(2022年10月28日現在)。

  • 「まちの社員食堂」での食事が会員価格
  • 「鎌倉R不動産」の不動産売買取引に掛かる仲介手数料10万円割引
  • 「鎌倉自宅葬儀社」の葬儀プラン料金5万円割引
  • 「ゲムトレ」の入会金1万円が無料    など

はーいーによるカヤックの銘柄紹介は如何でしたでしょうか。カヤックの銘柄分析や株式投資の参考にして頂ければと思います。

本投稿はあくまでカヤックの銘柄紹介を目的としており、カヤックへの株式投資の勧誘を目的とするものではありません。株式の売買につきましては、ご自身の判断、自己責任にて行なっていただきたく、お願い致します。

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