キャリアリンクの銘柄紹介

こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介はキャリアリンク(6070)です。

キャリアリンクの概要

基本方針

「日本一親身な人材サービスカンパニー」を目指しています。

求職者の方々に様々な就業の機会を提供することで、彼らが将来にわたって希望が持てる人生を送れるように支援する支援すること。このことを通して社会貢献するという基本方針です。

事業内容

人材サービス事業を主に行っています。大きく次の3つの事業です。なお契約形態は「人材派遣」、「請負」、「紹介予定派遣」及び「人材紹介」に区分されます。

(1)事務系人材サービス事業

3つの事業で最も売上比率が高い事業です。2022年3月期において売上高の85%以上を占めています。

更に、3つの事業部門に分かれます。

①BPO関連事業部門

もっとも規模の大きい事業部門です。2022年3月期において事務系人材サービス事業の売上高の70%以上を占めています。

BPO業務への人材派遣や自治体及び企業等の業務プロセスについて企画提案型の人材派遣及び業務請負です。単に人材を派遣するだけでなく、業務の効率化等に係る企画提案をしたうえで人材を派遣する等しています。

②CRM関連事業部門

テレマーケティング業務やコンタクトセンター等への人材派遣や人材紹介を行っています。

③一般事務事業部門

一般事務に関する人材派遣、請負及び人材紹介です。

(2)製造系人材サービス事業

食品加工や製造加工への人材派遣や人材紹介等を行っています。

(3)営業系人材サービス事業

営業支援に関する人材派遣、請負及び人材紹介を行っています。

沿革

1996年に一般労働者派遣事業を目的に会社設立しています。翌年に許可を取得し、事務機器操作や経理事務職などへ派遣を開始しました。1999年には有料職業紹介事業許可を取得し、紹介事業を開始しています。BPO関連事業は2007年開始です。

2012年にマザーズ上場。翌年東証二部へ市場変更、2015年には東証一部へ指定されています。現在はプライム市場です。

キャリアリンクの業績

業績推移

キャリアリンクの業績推移

直近8年間の売上高と経常利益の推移です。なお、2022年3月期は決算期変更をしたため、13カ月決算になっています。簡便的にそのまま13カ月の数値を表示しています。

売上高は2018年2月期、2019年2月期は横ばいになっていますが、その後上昇しています。経常利益も同時期に大きく減少していますが、その後大きく伸びています。

2020年2月期は消費税関連のスポット案件や金融機関向け、また給与計算業務の増加で伸びています。

翌2021年2月期はBPOが大きく伸びました。事業者に加え、官公庁からも大型BPO案件を受注したとのことです。

2022年3月期は、13か月間ということもありますが、それ以上にBPOが大きく伸びています。自治体向けに積極的な営業を行い、政令指定都市20のうち、12と取引がありました。

この間の平均成長率は、売上高13.1%、経常利益31.3%になります。この平均成長率は、2022年3月期を簡便的に12か月に換算しています。それでも経常利益は非常に大きく伸びています。

四半期ごとの推移

キャリアリンクの四半期ごとの推移

直近3年間の四半期ごとの推移です。2022年3月期は4Qのみ4カ月で表示しています。それでも非常に大きな売上と経常利益になっています。

2023年3月期第1四半期も順調に売上高、経常利益ともに伸びています。前第1四半期が3-5月と今第1四半期は4-6月で1か月時期のずれはあります。また、今期より収益認識基準の適用もあります。収益認識基準の影響を除いても売上高30.3%増、経常利益17.6%増ということで大きな伸びを示しています。

2023年3月期の業績予想

2023年3月期の業績予想を追加した業績推移

上記業績予想に2023年3月期の業績予想を追加してみました。2022年3月期に比べ、売上高16.1%増、経常利益4.5%増の予想です。これは前期が13か月のままの単純比較です。12か月に換算して比較しますと、売上高25.7%増、経常利益13.2%増になります。主力の事務系人材サービス事業でBPO案件に注力し、事務系で売上高15.2%増を予想しています。製造系及び営業系でも新規エリアや新商材の展開などでそれぞれ25%前後の高い売上の伸びを計画しています。

中期利益計画

中期利益計画

2021年度の中期利益計画は2022年度に1年前倒しで達成する見込みとのことです。今回発表されているのは、2025年3月期を最終年度とする3年間の中期利益計画です。今回の計画では、3年間の平均成長率は売上高12.6%、経常利益10.9%となります。主力が事務系であることは変わらず、10%の売上成長を持続させるということです。製造系で12%、営業系では21%の売上成長を目指すとのことです。

PER

現在の株価(2022年9月2日)からすると、PERは約8倍になっています。

株主還元

配当情報

配当は1株当たり50円の予想です。2022年3月期が40円でしたので、25%の大幅な増配です。なお、2021年2月期は20円でしたので、増配が続いています。今後も増配と配当性向30%を目指すとのことです。配当利回りは2.3%になります(2022年9月2日現在)。

優待情報

株主優待はクオカードです。100株で500円分、200株で1,000円分、500株以上になりますと2,000円分になります。更に3年以上継続保有ですと、100株の場合の500円分は変りませんが、200株で2,000円分と倍になります。更に300株で3,000円分、400株で4,000円分、500株で5,000円分と大きく増えます(2022年9月2日現在)。

はーいーによるキャリアリンクの銘柄紹介は如何でしたでしょうか。キャリアリンクの銘柄分析や株式投資の参考にして頂ければと思います。

本投稿はあくまでキャリアリンクの銘柄紹介を目的としており、キャリアリンクへの株式投資の勧誘を目的とするものではありません。株式の売買につきましては、ご自身の判断、自己責任にて行なっていただきたく、お願い致します。

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