こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介は鈴茂器工(6405)です。
鈴茂器工の概要
ミッション
「日本食とコメの美味しさを届けたい」
これが1981年の寿司ロボットの開発により、寿司の大衆化を実現させたということに繋がっています。また、以下のビジョンを5か年中期経営計画で掲げました。
『食の「おいしい」や「暖かい」を世界の人々へ』
今後も消費者、外食産業のニーズに即応できる企業であり続けたいということです。
沿革
1961年に食品用充填機、冷菓資材の販売を目的として会社が設立されました。寿司ロボットを1981年に製造販売開始しています。おむすびロボットは1983年製造販売開始です。その後も様々な製品が開発されています。
東京工場は1964年に落成。1985年には広島、仙台へ営業所を開設しています。1986年には大阪、浜松にも営業所を開設し、全国へ営業所開設が進んでいきます。
海外展開については、1985年には海外営業部を設置し、寿司ロボットについて、アメリカのUL規格を取得しています。アメリカで現地法人を設立したのは2006年です。2015年にシンガポールで合弁会社を設立しています。
2007年にはアルコール系洗浄剤等の製造・販売を行うセハージャパンを子会社化しています。また2021年に飲食店向けPOSシステム等の開発・販売を行っている日本システムプロジェクトを子会社化しました。
2004年にジャスダックに上場し、現在はスタンダード市場です。
事業内容
事業としては、米飯加工機械関連、衛生資材関連と店舗システム関連を行っています。
米飯加工機械関連では、寿司ロボット、盛付けロボット等の製造・販売を行っています。ユーザーに対して直接販売の他、商社や代理店を通じて販売しています。
衛生資材関連は子会社のセハージャパンが行っています。アルコール系洗浄剤、除菌材等の製造・販売です。
店舗システム関連は子会社の日本システムプロジェクトが行っています。飲食店向けPOSシステムやセルフオーダーシステム、配膳ロボットなどの製造・販売です。
鈴茂器工の業績
業績推移
直近8年間の売上高と経常利益の推移です。2018年3月期と2019年3月期に減収減益が続き、その後は増収増益に転じています。大手顧客の購入時期遅れや開発遅れなどの要因で減収が続き、伴って経常利益も減益でした。既存顧客の入れ替えや新規開発した大型機械の販売により2020年3月期から増収増益になりました。
2022年3月期は前期比で売上高21.9%増、経常利益67.7%増と大幅な増収増益になっています。国内で既存事業が伸びたほか、日本システムプロジェクトの子会社化で上振れています。また海外が大きく伸びていました。テイクアウトやデリバリーの業態が増えて、機械導入に繋がっている様です。
この間の平均成長率は売上高5.9%、経常利益4.1%になります。
四半期ごとの業績推移
直近3年間の四半期ごとの売上高と経常利益の推移です。2020年3月期第4四半期からコロナの影響が出ています。その後はテイクアウト、デリバリー業界への販売により業績が伸びています。2022年第3四半期に大きく伸びていますが、この時期に特に海外において、人手不足から機械化の動きが一気に加速したようです。
2022年3月期第4四半期は前期比で売上高4.4%増、経常利益14.7%減です。ウクライナや上海のロックダウンにより一部調達に影響が出ているとのことです。
2023年3月期の業績予想
上記業績推移に2023年3月期の業績予想を追加してみました。2023年3月期は前期比で売上高12.4%増、経常利益16.7%増の予想です。部品の供給不足が解消されない前提での計画です。それでも需要が多く、また日本システムプロジェクトの通期寄与により増収・増益計画です。
PER
現在の株価(2022年8月1日)からすると、PERは約11倍になっています。
株主還元
配当情報
配当は1株当たり31円の予想です。2021年3月期が10円、2022年3月期が20円でしたので、増配が続いています。配当利回りは2.7%になります(2022年8月1日現在)。
優待情報
優待はジェフグルメカードです。100株で500円分もらえます。300株で1,500円分、500株で2,500円分、1,000株で5,000円分、5,000株で10,000円分と増えていきます。100株の場合の優待利回りは0.4%になります(2022年8月1日現在)。
はーいーによる鈴茂器工の銘柄紹介は如何でしたでしょうか。鈴茂器工の銘柄分析や株式投資の参考にして頂ければと思います。
本投稿はあくまで鈴茂器工の銘柄紹介を目的としており、鈴茂器工への株式投資の勧誘を目的とするものではありません。株式の売買につきましては、ご自身の判断、自己責任にて行なっていただきたく、お願い致します。
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