santec(サンテック)の銘柄紹介

こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介はsantec(サンテック)(6777)です。

santec(サンテック)の概要
santec(サンテック)の業績
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株主還元

santec(サンテック)の概要

Vision

Optopia（オプトピア）の創造

光技術の革新を通じて、世界中に新しい価値を届けることを企業指針としています。光技術には、あらゆる産業を加速させる力が有ります。Optopia（オプトピア）とは人間中心の希望に満ちた高度情報化社会、平和で未来の理想郷のことです。そのOptopia（オプトピア）の創造と発展を光技術によって実現していくとのことです。

沿革

1979年にグラスファイバ等の開発及び輸入を目的として会社を設立しました。ただ、1983年に電子部品事業から光通信事業へ事業転換しています。光通信事業の第1製品である光ファイバ全自動検査システムが出来たのは1984年です。光通信部品事業への進出は1993年です。この時偏波無依存型可変光フィルタを開発しています。2001年には光通信部品の製造工場専用棟を竣工しました。2005年に次世代OCT用光源を開発しています。医療機器ブランド「MOVU」が発表されたのは2015年です。

海外販売の強化は1985年に米国で現地法人設立を機に開始しています。欧州への輸出強化のため1998年に英国で会社設立しています。中国での会社設立は2001年です。

2001年に大阪証券取引所ナスダック・ジャパンに上場し、現在はスタンダード市場です。

事業内容

光部品関連事業製品と光測定機器関連事業製品の開発、製造、販売を主な事業として行っています。

光部品関連事業

光伝送装置用の光部品の開発、製造、販売です。通信分野、非通信分野で使用されています。非通信分野は大学や研究所などです。

光測定機関連事業

光伝送装置や光部品の評価・検査用測定器、光干渉断層画像計、光学式眼内寸法測定装置の開発、製造、販売です。光通信分野、OCT関連分野及び医療分野に分かれています。

santec(サンテック)の業績

業績推移

直近8年間の売上高と経常利益の業績推移です。売上高はきれいに右肩上がりです。経常利益は2016年3月期と2018年3月期に減益になっています。それ以外は右肩上がりです。この間の平均成長率は売上高16.0%、経常利益24.3%になります。

2022年3月期は前期比で売上高18.4%増、経常利益22.7%増となっています。事業別にみると、光関連部品事業は前年度同程度の売上高でした。これは、顧客からの依頼により、一部売上が翌期に繰り延べられたためです。

一方光測定器関連事業は売上高30.9%増と大幅な増収でした。これはアメリカにおいて光学式眼内寸法測定装置（ＡＲＧＯＳ®）の販売が好調だった等が要因とのことです。また、2021年10月にJGR Optics Inc.とOptoTest Corp.との2社を連結しています。売上高の規模は各社前期実績で、JGR Optics Inc.が約9億円、OptoTest Corp.が約3.5億円です。

四半期ごとの推移

直近3年間の四半期ごとの推移です。四半期ごとでは売上高、経常利益ともに波があります。特定の時期に業績が良くなるということも無いようです。2022年3月期第4四半期は前期比で売上高74.4%増、経常利益176.5%増と大幅な増収増益になっています。好調な要因の一つがJGR Optics Inc.とOptoTest Corp.の2社の業績が第4四半期から取り込まれていることです。各社の詳細な実績は分かりませんが、昨年度実績の平均から計算すると売上高は3億円規模になると推測されます。

2023年3月期の業績予想

上記業績推移に2023年3月期の業績予想を追加してみました。2023年3月期は前期比で売上高35.0%増、経常利益12.9%増の予想です。事業別にみると光関連部品事業は、売上高は2022年3月期から微増、営業利益は横ばいとのことです。これは、設備投資は堅調である一方、半導体不足や米中貿易摩擦の影響を懸念しているためです。一方光測定器関連事業は見通しは明るいようです。医療用及び産業用の光測定器は好調が続く見込みです。また、連結したJGR Optics Inc.とOptoTest Corp.の2社の業績が通期寄与します。これにより増収増益の見込みとなっています。