ウェルビーの銘柄紹介

こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介はウェルビー(6556)です。

ウェルビーの会社概要

代表のメッセージ

「1人でも多くの障害者の方に、成長と活躍の場を提供したい。」

大田代表のメッセージです。

〝仕事を通じて人間は成長できる、そして生きがいも感じることが出来る〟

大田代表はこう感じています。

障害を理由に就職をあきらめている方々にも、仕事をする喜びを感じてもらいたい、生きがいを感じてもらいたい。

そのために、障害者の方の就職を支援するだけでなく、職場への定着率を上げるべく、きめ細かいアフターフォローされています。また、児童に対する療育事業にも注力をしています。

沿革

2011年に障害者の就労促進を目的に東京都で会社を設立しています。翌2012年には就労移行支援事業所を千葉県に開設しました。発達障害者に特化した就労移行支援事業を2014年に開始しています。同年未就学児向けの療育事業も始めました。小中高生向けの療育事業は2016年開始です。いずれも埼玉県でのスタートです。関東圏以外では、2015年に名古屋で、2017年北九州市、2018年には大阪市に開設しています。ヘルスケア事業(5-ALA原体独占契約の締結)を開始したのは2021年7月です。2017年にマザーズ上場、2021年には東証一部へ市場変更しました。現在はプライム市場です。

事業内容

大きく二つ、「障害福祉事業」と「ヘルスケア事業」を行っています。「障害福祉事業」はさらに、就労移行支援事業と療育事業に分かれます。

障害福祉事業

就労移行支援事業は、障害がある方の「働くこと」をサポートする事業です。障害者総合支援法に規定する事業が中心ですが、それ以外にも官公庁からの業務委託や企業向けのサービスも提供しています。

療育事業は、未就学児向けの児童発達支援サービスと小中高生向けの放課後等デイサービスを提供しています。いずれも児童福祉法に規定する事業です。

ヘルスケア事業

ヘルスケア事業では5-アミノレブリン酸(5-ALA)の商品販売を行っています。5-ALAは、天然アミノ酸の一つで「生命の根源物質」とも呼ばれている様です。5-ALAの製造は困難なため、世界でネオファーマジャパン社の袋井工場のみで大量生産可能となっています。当社はその販売総代理店契約を結んでいます。

ウェルビーの業績

業績推移

ウェルビーの業績推移

直近8年間の売上高と経常利益の推移です。売上高、経常利益ともにきれいに右肩上がりです。業績が好調である要因一つは、拠点数の増加です。2021年3月期は14拠点、2022年3月期も14拠点増やしています。拠点数は2022年3月期末で140拠点になっています。また、2022年3月期は新たにヘルスケア事業も開始しています。ヘルスケア事業も当初予想より売上高、セグメント利益ともに上回って着地しました。

この間の平均成長率は、売上高41.7%、経常利益54.4%にも上ります。また2022年3月期は前期比で売上高21.0%増、経常利益26.4%増と順調に伸びています。

一方、2022年3月期は貸借対照表が大きく動いています。2022年3月末は前期比で借入金が43億円増加しました。これにより前期86.8%と非常に高い自己資本比率でしたが、2022年3月末は53.3%まで低下しました。借入金の主な使途は3つで、全てヘルスケア事業に係るものです。

  • 5-ALA商品をネオファーマジャパン社より取得したこと 18.7億円
  • ネオファーマジャパン社へサプリメントの製造委託に係る前渡金 11.3億円
  • ネオファーマジャパン社への貸付金 17億円

四半期ごとの推移

ウェルビーの四半期ごとの業績推移

直近3年間の四半期ごとの売上高と経常利益の推移です。概ね売上高、経常利益ともに右肩上がりです。傾向として第4四半期は第3四半期よりやや下がっています。

2022年3月期第4四半期の売上高が第3四半期に比べて大きく減少しています。主な要因として、第3四半期がヘルスケア事業が非常に好調だったことが挙げられます。第4四半期の前年同期比では、売上高19.8%増、経常利益53.1%増となっています。

2023年の業績予想

2023年3月期の業績予想を追加した業績推移

上記業績推移に2023年3月期の業績予想を追加してみました。2023年3月期は前期比で売上高16.1%増、経常利益2.7%減の予想です。経常利益が減益になっている要因の一つは、2022年3月期まであった雇用調整助成金等の収入を見込んでいないことが挙げられます。雇用調整助成金等は2022年3月期に69百万円、2021年3月期にも62百万円ありました。営業利益の予想では2%増となっています。

それでも営業利益の伸びが2%とそれまでより大きく落ち込む要因は出店の加速にあります。2022年3月期、2021年3月期共に14拠点ずつ出店していました。それを20拠点増やす計画になっています。それに伴い、組織基盤強化や来期更に出店するための費用も見込んでいます。

中期経営計画

中期経営計画

2025年3月期を最終年度とする3年間の中期経営計画が発表されています。直近5年間と合わせて推移にして見ました。これを見ますと、2023年3月期は一旦減益になるものの、その後再び増益基調になっています。2022年3月期から2025年3月期までの平均成長率は、売上高13.1%、経常利益6.3%となります。

売上高の伸びに比して経常利益があまり伸びない予想になっているのは、2023年3月期の減益計画同様出店計画にあります。2023年3月期は20店計画ですが、2024年3月期は23店、2025年3月期は25店の出店を計画しています。これにより2022年3月期末の140店から68拠点増加した208拠点になる計画です。

また、ヘルスケア事業も2023年3月期は、業績が通期で寄与するため、大幅な増収・増益計画です。ただその後の2年間は売上・利益ともに横ばいの計画です。これは市場拡大を期待する一方、保守的な計画にしているということです。

PER

現在の株価からしますと、PERは13倍ほどです(2022年5月26日現在)。

株主還元

配当情報

2023年3月期は一株当たり16.2円の配当予想です。前期が16.1円でしたので0.1円の増配予想になります。なお、前々期が16.0円でしたので、増配が続いております(前々期は内5円が記念配当です)。現在の株価からしますと、配当利回りは1.9%ほどです(2022年5月26日現在)。

株式分割

2018年4月に普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っています。

優待情報

株主優待は5アミノレブリン酸サプリメントです。3月末に100株所有で30カプセル入りを1個もらえます(2022年5月26日現在)。

はーいーによるウェルビーの銘柄紹介は如何でしたでしょうか。ウェルビーの銘柄分析や株式投資の参考にして頂ければと思います。

本投稿はあくまでウェルビーの銘柄紹介を目的としており、ウェルビーへの株式投資の勧誘を目的とするものではありません。株式の売買につきましては、ご自身の判断、自己責任にて行なっていただきたく、お願い致します。

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