PCIホールディングスの銘柄紹介

こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介はPCIホールディングス（3918）です。

PCIホールディングスの会社概要
1. 基本方針
2. 事業内容
PCIホールディングスの業績
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株主還元

PCIホールディングスの会社概要

基本方針

「ITの力で【安心・安全・豊かな社会】に貢献する会社」を基本方針に定め、DXの推進、サイバーセキュリティ、M&Aに取り組んでいます。

事業内容

（１）ITソリューション事業、（２）IoT/IoEソリューション事業、（３）半導体トータルソリューション事業の3事業を展開しています。

（１）ITソリューション事業は①エンベデッドソリューションと②ビジネスソリューションに分かれています。
①エンベデッドソリューションは、自動車などの制御ソフトの開発や電気通信分野向け装置の開発を行っています。
②ビジネスソリューションは金融・交通などの情報系・インフラ系ソフトウェア開発や、ITシステムの構築等のソリューション提供を行っています。

（２） IoT/IoEソリューション事業は、通信技術・組込み制御技術等を活用して、ソリューション提案や顧客と共同開発を行っています。

（３）半導体トータルソリューション事業は、LSI設計・テスト・評価等の半導体開発における先進テクノロジーの提供を行っています。

PCIホールディングスの業績

業績推移

2020年9月期に減益になりましたが、それを除くと増収・増益を続けています。この間の平均成長率は売上高17.4%、経常利益15.7%になっています。2021年9月期に限ると売上高26.8%、経常利益50.2%と高い伸びを示しています。なお、経常利益率は2021年9月期で5.7%となっています。

2020年9月期は減益であると同時に、売上高も1.3%とほかの年に比べて低い伸び率になっています。これは、 IoT/IoEソリューション事業は売上高・粗利共に前期比で23%程度伸び堅調でした。一方、エンベデッドソリューションが前期比で売上高8.9%減、粗利12.1%減となり、また半導体トータルソリューション事業も売上高2.6%減、粗利15.5%減と減少しました。また販管費が6.3%伸びたため、経常減益となりました。

翻って2021年9月期は非常に大きな伸びになっています。特にエンベデッドソリューションは、前期比で売上高が75.1%、粗利64.4%と非常に大きく伸びました。これは企業のテレワーク導入増による通信インフラ需要等の高まりや、医療向け組み込みパソコン等も大きく寄与しています。

四半期ごとの推移

四半期ごとの推移を確認すると、第2、第4四半期が比較的売上高・経常利益ともに高い傾向があります。ただ、2021年9月期は第3四半期においても売上高が大きく伸びました。前年同期比で69%も伸びています。主な要因はエンベデッドソリューションの伸びです。前期比で144.6%も伸びていました。

また2021年9月期第4四半期も売上高54.2%増、経常利益54.7%増と高い伸びを示しています。こちらも主な要因はエンベデッドソリューションで、前期比で171.1%も伸びています。

2022年9月期の見通し

上記、業績推移に決算発表で公表された2022年9月期の業績見通しを追加してみました。2022年9月期は2021年9月期に比べ、売上高24.7%増、経常利益17.5%増と引き続き高い成長を計画しています。

中期経営計画

2023年9月期を最終年度とする中期経営計画が発表されています。それによると、2023年9月期は2022年9月期に比べて、売上高13.2%増の300億円、営業利益は28.6%増の18億円を計画しています。これまでの業績の伸びから考えても達成可能な計画である印象です。

中期経営計画達成のため、システムエンジニアリングサービス事業の拡大・向上や自社ブランド製品/ソリューション/サービスの創出、サイバーセキュリティ関連事業の推進などが掲げられてます。その他業務提携やM＆A、組織体制の強化もあがっています。

また事業環境的にも成長市場にいます。DX市場は2030年には2019年比で280%以上、車載用半導体の世界市場は2030年に2018年比で約90%、世界の半導体市場は2030年に2019年比で約40%伸びるマーケットとされています（「2021年9月期決算説明資料」より）。これら市場成長を追い風に、成長していくと考えられます。