こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介はCLホールディングス(旧レッグス)(4286)です。
CLホールディングス(旧レッグス)の事業内容
主に以下の2つの事業事業を行っています。
①受託を中心としたプレミアムグッズ等(略:プレミアム)のキャンペーンを行っています。また、店舗全体の空間デザインから商品の展示・陳列までを総合的に提供する商材及びサービス(略:VMD)などの各種セールスプロモーションを提供しています。
②自社でリスクを取って高付加価値サービスを提供するコンテンツを活用したプロモーション物販事業・カフェ物販事業を行っています。
CLホールディングスの業績
業績推移
売上高は2015年12月期以降、右肩上がりで伸びています。経常利益も2014年12月期以降、増益を続けています。経常利益率は7~8%程度です。
コロナの影響ですが、2020年12月期は受託中心のプレミアムやVMDは各種キャンペーンの中止・延期が相次ぎ、前期比で売上高が12%減少した一方、複合サービス(プロモーションと物販を掛け合わせた事業など)は大きく伸びており、前期比で売上高が28%伸びています。その結果、トータルでは3%以上の増収になりました。
四半期ごとの推移
傾向として、例年第4四半期(10~12月)の売上高が多くなっています。
2020年12月期第2四半期(4~6月)はコロナの影響で売上高が大きく減少しました(前年同期比で24%の減少)。ただ立ち直りも早く、翌2020年12月期第3四半期(7~9月)には前年同期比で12%の増収に転じています。
直近の2021年12月期第3四半期(7~9月)には、更に増収となり、前年同期比で13%の伸びを記録しています。一方、経常利益は19%の減益でした。経常利益率でみると前期は約9%と通常より高く、今期は6%台と低くなっています。第3四半期は決算説明資料がないため、詳細は分かりませんが、粗利益の伸びよりも販売管理費の伸びが大きく営業利益で減益になっていました。決算短信から、人材強化のための採用費用と業務委託費用の増加があった模様です。営業外では持分法による投資利益が減少したことに加え、弁護士費用が20百万円発生していました。
2021年12月期通期の見通し
上記、業績推移に2021年12月期の見通しを追加してみました。なお、売上高、経常利益ともにレンジ形式での予想になっていたことから、中央値を採用しています。
通期では、前期比で売上高14%増、経常利益11%増の見通しになっています。売上高の伸びに比して経常利益が伸びないのは、恐らく人材強化のための採用費用と業務委託費用の増加と思われますが、それでも10%以上の増益と、堅調な伸びになる見込みです。
CDG社の子会社化
これまで44%出資し持分法適用会社でしたが、2022年12月期からIFRS移行に伴い、連結子会社として扱われることになりました。CDG社もマーケティングやセールスプロモーションを行っている会社で、2022年3月期の業績見通しは売上高が120億円、経常利益が6.5億円となっています。
連結子会社化により、これまで営業外損益で「持分法による投資損益」として表示されていた損益が、CDG社の売上高から当期純利益まで合算されることになります。
これにより、グループの売上高は300億円規模になり、現在より6割程度大きくなる見込みです。なお、当期純利益の下の「非支配株主に帰属する当期純利益」で調整がかかるため、「親会社株主に帰属する当期純利益」は変らないと思われます。
中期経営方針
2020年12月期決算発表に合わせて、2023年12月期までの3年間の中期経営方針が発表されました。これによりますと、2023年12月期の売上高は2020年12月期に比べて47%増、EBITDAは108%増と大きく伸びる計画です。なお、上記CDG社の連結子会社化による売上高増収分は含まれておりません。
この計画達成に重要と考えられるのがエクス・テイメント市場の開拓です。エクス・テイメント市場とは、当社によりますとマーケテイング市場、エンタメコンテンツ市場、物販市場にまたがる新たな市場で、エンタメコンテンツを様々な形で様々な場につないで、エンタメ顧客体験価値を提供するビジネスモデルとなります。そのために、商品・サービス、エンタメコンテンツ、売り場それぞれを拡大し、掛け合わせていくということです。
PER
現在(2021年12月1日)の株価からすると、PERは13倍ほどです。なお、EPSもレンジ形式が採用されていましたので、中央値で計算しています。
株主還元
配当情報
1株当たり34円(32~36円の中央値)見込みですので、現在(2021年12月1日)の株価からすると、 配当利回りは2.4%程です。
優待情報
株主優待はポイント制になっています。持ち株数に応じてポイントが進呈され、それをWILLsCoinに交換することにより、様々な商品と交換することができます。200~399株で2,500ポイント、400~599株で8,000ポイント、600株以上で13,000ポイントが付与されます。株主優待にしては珍しく、持ち株数が増えることにより、ポイントの付与率が上がっています。また、WILLSCoinは株を保有し続けることにより最大2回繰り越すことができるため、より高額な商品との交換も可能となっています。
はーいーによるCLホールディングス(旧レッグス)の銘柄紹介は如何でしたでしょうか。CLホールディングスの銘柄分析や株式投資の参考にして頂ければと思います。
本投稿はあくまでCLホールディングスの銘柄紹介を目的としており、CLホールディングスへの株式投資の勧誘を目的とするものではありません。株式の売買につきましては、ご自身の判断、自己責任にて行なっていただきたく、お願い致します。
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