イノベーションの銘柄紹介

こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介は、イノベーション（3970）です。イノベーションは以前ご紹介したことがあります。

以前のイノベーションの銘柄紹介はこちら

イノベーションの会社概要
イノベーションの業績
PER
株主還元

イノベーションの会社概要

企業理念

「働く」を変える

法人営業の新しいスタイルを創造しています。インターネットを活用し非効率な法人営業を効率化させることで、企業の売上利益の向上に貢献しようとしています。

沿革

2000年に法人営業を効率化する事業の運営を目的として会社が設立されました。2002年にテレマーケティング代行やリスティング広告代行サービスを開始しています。ただ、これらは2015年に撤退しました。「ITトレンド」サービスをスタートさせたのは2007年です。2010年には「List Finder」の提供を開始しています。さらに2014年に「List Finder」にWebサイト来訪者の解析機能を実装しています。株式会社Horse IFA Partnersの株式を2020年に取得し、金融プラットフォーム事業をスタートさせました。

2016年にマザーズに上場し、現在はグロース市場です。

事業内容

「オンラインメディア事業」、「ITソリューション事業」、「金融プラットフォーム事業」の3事業を展開しています。

「オンラインメディア事業」は、「ITトレンド」が主軸です。「ITトレンド」は勤怠管理システムや会計システム等の法人向けIT製品の比較・資料請求サイトです。売上は掲載企業の初期登録費と閲覧者による資料請求毎の成果報酬から構成されます。

「ITソリューション事業」は、「List Finder」が主軸です。「List Finder」はマーケティングオートメーションツールです。具体的にはIPアドレスを使用し自社のＷebサイトへ来訪企業名の取得します。またCookieを活用し、自社Webサイト上での行動分析やメール配信機能を持っています。

「金融プラットフォーム事業」は、主にファイナンシャルアドバイザーによる証券・保険・M&A・不動産・コンサルティングなど金融に関わる相談をワンストップで行っています。

「金融プラットフォーム事業」は、2022年3月期から新たなセグメントとして開始しています。「オンラインメディア事業」、「ITソリューション事業」、「金融プラットフォーム事業」の比率は以下の通りです（2022年3月期実績）。
　売上高：74%、11%、15%
　セグメント利益：87%、8%、5%

このように売上・利益ともに「オンラインメディア事業」が中心です。

イノベーションの業績

業績推移

直近8年間の売上高と経常利益の推移です。売上高は2016年3月期、2017年3月期に減少していますが、その後増収に転じています。特に2020年3月期からは30%～50%と非常に高い伸びを示しています。経常利益も2019年3月期まで増減を繰り返していましたが、2020年3月期から利益が出る様になっています。特に2021年3月期の大きな伸びは、外出自粛の影響でオンライン化が一気に進んだことが追い風になったようです。

この間の平均成長率は、売上高15.8%、経常利益50.4%にもなります。また、2022年3月期は前期比で売上高42.1%増、経常利益50.2%増と高い伸びを示しました。主力の「オンラインメディア事業」が33%増収のほか、「金融プラットフォーム事業」が急成長しています。

四半期ごとの推移

直近3年間の四半期ごとの売上高と経常利益の推移です。外出自粛の影響が出始めたのは2020年3月期の第4四半期（2020年1～3月）からですので、その伸びは顕著です。ただ、それ以前の2020年3月期の中頃から売上高も経常利益も伸び始めてきていることが見えます。
2023年3月期第1四半期は、前年同期比で売上高25.8%増、経常利益43.0%増と非常に高い伸びを示しています。
大幅増収の主な要因は「オンラインメディア事業」が前年同期比で28.6%増えていることです。それに加え、「金融プラットフォーム事業」も伸びています。
「オンラインメディア事業」は「ITトレンド」がＤX化による急上昇がひと段落しました。掲載製品数の拡大と口コミ機能の拡張が増収の要因になっています。