バリューコマースの銘柄紹介

こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介はバリューコマース(2491)です。

バリューコマースの概要

ビジョン

“日本を代表するパフォーマンスマーケティングカンパニーになる”

パフォーマンスマーケティングとは

  1. 商品・サービスの購入等の成果(=コンバージョン)の獲得を目的とするもの
  2. 広告の費用対効果を測定できるもの

オンラインとオフラインのシームレス化や市場のグローバル化、モバイル化の進展などで新たな事業モデルが次々と生まれています。新たな事業モデルでは、顧客データや購買行動データなどが必須になっています。この変化へ対応するため、モバイル広告への対応やデータソリューションに基づくサービス開発を推し進めるということです。

沿革

1996年に会社を設立しています。レンタルサーバ・ホスティングサービス、ドメイン取得代行サービスでスタートしました。インターネットを利用した成果報酬型広告「アフィリエイト」を開始したのは1999年です。2005年には「Yahoo!ショッピング」へ「アフィリエイト」を提供しています。

これは、同年にZホールディングス社の持分法適用関連会社化したことによる協業です。なお、2012年にZホールディングス社の子会社になりました。

2019年にダイナテック社を子会社化しました。ダイナテック社はホテル・旅館の公式サイト専用ネット予約システムのリーディングカンパニーです。翌2020年にはB-SLASH社を子会社化しました。B-SLASH社はコマース事業者向けにEC運営に必要なソリューションを提供しています。

2006年にマザーズへ上場し、2012年に第一部へ市場変更しています。現在はプライム市場です。

事業内容

マーケティングソリューションを提供する事業を行っています。大きく、マーケティングソリューション事業とECソリューションズ事業の二つになります。

①マーケティングソリューションズ事業

ECサイトへの集客を中心とするソリューションを提供しています。主要サービスは、成果報酬型広告「アフィリエイト」です。「アフィリエイト」は、事業者の広告をブログ等の広告掲載メディアに掲載し、消費者を広告主のサイトへ誘導します。「アフィリエイト」では、オンライン取引における一連の情報を管理しています。成果に対して報酬が発生するため、広告主は費用対効果に優れたマーケティング活動を行うことができます。

②ECソリューションズ事業

ECサイト上での販売促進を軸とするソリューションを提供しています。オンラインモールのストア向けにCRMツール「ストアーズ・アールエイト」やクリック課金型広告「ストアマッチ」などを提供しています。

「ストアーズ・アールエイト」は、オンラインモールの顧客に、顧客属性に応じた最適なクーポン等を提示して商品購入を促すことができます。ストアは誰にどのようなキャンペーンを実施するかを選んで配信することができます。

「ストアマッチ」は、ストアが販売している商品のメーカー向けに提供しているクリック課金型広告です。検索結果ページ等の専用枠に広告を表示することでストアへの集客力を高めることができます。またメーカーは自社商品を探す顧客に効率的にアプローチできます。

バリューコマースの業績

業績推移

バリューコマースの業績推移

直近8年間の売上高と経常利益の推移です。売上高、経常利益ともに概ね右肩上がりです。

2017年に売上高が、2016年に経常利益が前年比で減少しています。まず2016年の経常利益減少の要因は、CRM事業の株式取得によるのれん償却費の発生や投資事業有限責任組合の運用損などがあります。2017年の売上高減少は、金融分野のアフィリエイトで大型案件が減少したためです。ただ、当該案件は利益率が低かったこと、またCRM事業等が好調で大幅な増益になりました。その後は売上高、経常利益ともに右肩上がりに伸びています。

この間の平均成長率は売上高が14.0%、経常利益は25.2%になります。また、2021年は前年比で売上高15.0%増、経常利益26.7%増になりました。

四半期ごとの業績推移

バリューコマースの四半期ごとの推移

直近3年間の売上高と経常利益の四半期ごとの推移です。四半期ごとで波はありますが、おおむね右肩上がりで伸びています。例年第1,4四半期が伸びているようです。2020年の第2,3四半期がその中でも減少していますが、この時期はコロナの影響が大きく出ていた時期です。

なお、2022年第2四半期は前年同期比で売上高8.6%増、経常利益9.8%増でした。

2022年12月期の業績予想

2022年12月期の業績予想を追加した業績推移

上記業績推移に2022年12月期の業績予想を追加してみました。2022年12月期は前年比で売上高10.3%増、経常利益9.5%増の予想です。EC市場は今後も成長する見通しとしています。ただ、旅行や人材分野が回復するのは2023年以降と見込んでいます。

第2四半期までの進捗率は売上高49.4%、経常利益51.9%と順調です。

PER

現在(2022年10月7日)の株価からすると、PERは12倍ほどとなっています。

株主還元

配当情報

2022年12月期は1株当たり56円の配当予想です。2021年12月期は1株当たり43円の配当でしたので、13円の大幅な増配です。なお2020年12月期は1株当たり41円の配当でしたので、増配が継続しています。現在(2022年10月7日)の株価からすると、 配当利回りは2.5%程です。

優待情報

優待情報はありませんでした(2022年10月7日現在)。

はーいーによるバリューコマースの銘柄紹介は如何でしたでしょうか。バリューコマースの銘柄分析や株式投資の参考にして頂ければと思います。

本投稿はあくまでバリューコマースの銘柄紹介を目的としており、バリューコマースへの株式投資の勧誘を目的とするものではありません。株式の売買につきましては、ご自身の判断、自己責任にて行なっていただきたく、お願い致します。

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