システム・ロケーションの銘柄紹介

こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介はシステム・ロケーション(2480)です。システム・ロケーションは以前もご紹介しています。

以前の銘柄紹介はこちら

システム・ロケーションの会社概要

経営理念

「Co-Creation」

お客様とともに新たな価値を創造する
成長と安定を兼ね備えたユニークな企業

この理念のもと、お客様が必要とする新たなサービスを、お客様とともに開発してきているとのことです。

沿革

1992年に自動車ファイナンス事業者向けの事業支援会社として事業開始しています。1993年にリース期間を終了した車を中心としたオークションを開始しました。なお、オークション事業は2017年に撤退しています。翌年には入札会運営業務をシステム化しています。残価算出システム「RV Doctor」を2000年に開発・販売しました。「RV Doctor」は2015年の「RV DoctorⅢ」まで開発されています。更に同年「車種カタログデータベース」を開発・販売を開始しました。現在価値算出支援システムの「PV Doctor」は2004年に開発しています。

海外へは2008年に韓国で合弁会社を設立。2013年には北京で子会社を設立しています。

2006年にジャスダックへ上場し、現在はスタンダード市場です。

事業内容

中古車両の価値の評価・算定システムを事業者関連業者に対して提供する事業を行っています。主に以下のようなシステムを提供しています。

  • 「RV Doctor」:過去の中古車販売実績から、自動車資産の将来価値・現在価値の算出を可能にしたシステム
  • 「PV Doctor」:恣意性なく現在の標準的な車両価値を算出するシステム
  • 「車種カタログデータベース」:メーカーやディーラーオプションの価格、税金等の情報を含む、文字ベースの車のカタログを階層的にしたデータベース
  • 「シスろけっと」:オートファイナンス事業者に有用な機能をパッケージ化したASPサービス

システム・ロケーションの業績

業績推移

システムロケーションの業績推移

ここ4年間売上高が堅調に伸びています。経常利益は2021年3月期に減益になっていますが、それ以前は3期連続で増益でした。
2022年3月期は、新規顧客の獲得等で14.6%の増収。持分法の利益が減少したり、為替差損の計上等があったものの17.9%の増益でした。
2021年3月期は、コロナ禍でしたが7%の増収を達成しました。研究開発費等で費用増でしたが、営業利益では増益でした。ただ2020年3月期に保険の解約益が30百万円計上されており、それがなくなったことなどから、経常減益になりました。
2015年3月期から2018年3月期にかけて減収・減益が続いています。これはもともと再販売支援事業が2015年3月期以前では売上高の40%程度を占めていました。それを段階的に縮小し2018年3月期には再販売支援事業から撤退しました。これにより現在のシステム業務支援のみに事業転換が図られています。そのため、2018年3月期にかけて厳しい業績が続いていましたが、それ以後は増収・増益基調になりました。
また、特質すべきは経常利益率の高さです。ここ数年の経常利益率は約40%と非常に高いです。

四半期ごとの推移

システムロケーションの四半期ごとの推移

直近3年間の四半期ごとの売上高と経常利益の推移です。
売上高は四半期ごとでも徐々に伸びていることが分かります。
2023年3月期の第1四半期は前年同期比で売上高は32.0%増、経常利益は13.4%増益となりました。当期よりInspiration株式会社が子会社化されています。Inspiration株式会社のアドバイザリー費等で営業減益になっています。ただ、受取配当金の増加で経常増益です。

2023年3月期の業績予想

2023年3月期の業績予想を追加した業績推移

最初にご紹介した業績推移に、今期の業績予想を追加してみました。
今期は前期比で売上高が45.9%増経常利益が27.9%増の予想をたてています。新規顧客・既存顧客への拡販の他、Inspiration株式会社の子会社化などにより達成する予定です。

第1四半期の進捗率は売上高21.6%、経常利益20.0%となっています。

中期経営計画

中期経営計画

2021年3月期決算発表の際に、2026年3月期までの5か年の中期経営計画の発表がありました。それによりますと、2021年3月期に比べ、売上高は2.6倍、営業利益は2.7倍となっています。2022年3月期は実績に、2023年3月期は業績予想に置き換えています。また中期経営計画は経常利益でなく営業利益での公表ですが、簡便的にそのまま表示しています。2023年3月期の業績予想は、中期経営計画に比べて売上高が18.7%、営業利益12.9%上振れています

この達成のため、既存事業の深化に加え、昨今のCASE、MaaSの進展及びDX化により、新たなサービス、プレーヤー、市場が創出されており、事業機会が増大しているということで、この変化を確実に捉えていくということです。

PER

現在(2022年9月9日)の株価からすると、PERは14倍ほどとなっています。

株主還元

配当情報

2023年3月期は1株当たり38円の配当予想です。 現在(2022年9月9日)の株価からすると、 配当利回りは2.2%程です。

優待情報

優待情報はありませんでした。

はーいーによるシステム・ロケーションの銘柄紹介は如何でしたでしょうか。システム・ロケーションの銘柄分析や株式投資の参考にして頂ければと思います。

本投稿はあくまでシステム・ロケーションの銘柄紹介を目的としており、システム・ロケーションへの株式投資の勧誘を目的とするものではありません。株式の売買につきましては、ご自身の判断、自己責任にて行なっていただきたく、お願い致します。

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