こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介はきずなホールディングス(7086)です。きずなホールディングスは以前にもご紹介したことがあります。
以前の銘柄紹介はこちら
きずなホールディングスの概要
経営理念
「葬儀再生は、日本再生」
大切な方との最期の時間をどのように過ごせるか。その貴重な時間から、命の重みを深く感じ、1日1日を大切に生きていく人が増えていくのではないか。それが、やがて日本再生にもつながっていくのではないか。
中原社長はこのように考えて、経営されています。
沿革
2000年に葬儀葬祭業を目的として会社が設立されました。家族葬ブランド「家族葬のファミーユ」を開始したのは翌2001年です。その後M&Aにより2005年に宮崎へ、2011年には北海道、2016年愛知、2018年京都と全国へ進出しています。現在は9道府県で展開しています(2022年5月末時点)。
2020年にマザーズに上場し、現在はグロース市場です。
事業内容
葬儀事業を行っています。葬儀施行業、仲介、その他の3つのサービスに分けられます。
中核になるのは、葬儀施行業です。その中でも、直営モデルが中心です。これがグループ全体の売上の8割強を占めているとのことです(2022年5月期)。
出店方針としては、地域集中出店によるドミナント化を行っています。葬儀形式は創業時より家族葬を中心に行ってきており、強みがあります。大規模な葬儀から中小規模の葬儀という流れがあったところ、コロナの影響で一気に小規模化が進みました。現在では家族葬の方が多いようで、追い風になっています。さらに、現在ではオーダーメイド型の葬儀が増えているということで、全体の葬儀件数に占める割合は20%を超えています(2022年5月期)。
さらに、家族葬中心ということで、ホール出店に係る費用も少なく抑えられています。1ホール3,000~8,000万程度で済むため、初年度で単月黒字になり、投資額は3~5年で回収できます。
委託モデルは、初期投資がかさむ等で出店できない地域へ提携の葬儀社へ委託している事業になります。売上の規模としてはグループ全体の9%程です(2022年5月期)。
仲介では、ネット集客と仏壇等のアフター商材販売があります。ネット集客は、遠隔地等の場合に提携葬儀社や代理店へ仲介しています。27道府県で展開しています。売上の規模としてはグループ全体の6%程です(2022年5月期)。
その他は、ロイヤリティ収入です。「家族葬ファミーユ」ブランドを使用するフランチャイジーからの収入などです。全体の売上としては1%に満たないです(2022年5月期)。
きずなホールディングスの業績
直近5年間の売上高と経常利益の推移です。売上高は右肩上がりですが、営業利益は2020年5月期に減益になっています。2020年5月期はコロナの影響で単価下落はおきましたが、件数の増加で売上は伸びました。ただ、上場に係る費用が3億円以上かかったことが主な減益要因です。
2022年5月期は前期比で売上高15.4%増、営業利益46.2%増と特に営業利益が大きく伸びています。予定通り10ホール出店しています。これで109ホールになりました。売上高が伸びたのは今期の新店の他、前期新店・M&Aによる店舗増が通期寄与したことが要因です。営業利益は、内製化等によるコスト削減が進んだほか、採用が遅れていることが大幅増益につながった様です。
この間の平均成長率は売上高9.6%、営業利益13.7%になります。
四半期ごとの推移
直近3年間の売上高と営業利益の四半期ごとの推移です。
コロナによる緊急事態宣言の一番の影響を受けたのは2020年5月期第4四半期(3-5月)です。この期間は減収の上、赤字になりました。また上場関連費用が出たのもこの期間です。翌2021年5月期第1四半期も売上高は横ばいですが、その後は復調しています。
2022年5月期第4四半期は前年同期比で売上高16.4%増、営業利益7.0%増でした。
2023年5月期の業績予想
上記業績推移に、2023年5月期の業績予想を追加してみました。2023年5月期は前期比で売上高10.0%増、営業利益13.8%増の予想です。出店スピードを加速させ、20ホール増やす計画です。
中期計画
決算発表に合わせて、2025年5月期を最終年度とする3年間の中期計画が発表されました。これは昨年発表された中期計画がローリングされたものです。
昨年の中期計画では、15ホールずつの出店計画でしたが、それを20ホールずつの出店と加速しました。ドミナント戦略は継続しつつ、さらにエリア外縁地域も出店することにより、出店余地が拡大したためのようです。新たな出店計画では、2025年5月期に172ホールまで増やす計画になっています。
3年間の平均成長率は売上高13.2%、営業利益18.9%になります。
さらに、2030年には300ホールを目指しています。そして、その後は全国展開という目標です。
PER
現在の株価(2022年7月19日)からすると、PERは約10倍になっています。
株主還元
配当情報
配当は0円の予想です。これまでも配当はありません(2022年7月19日現在)。
優待情報
優待情報はありませんでした(2022年7月19日現在)。
はーいーによるきずなホールディングスの銘柄紹介は如何でしたでしょうか。きずなホールディングスの銘柄分析や株式投資の参考にして頂ければと思います。
本投稿はあくまできずなホールディングスの銘柄紹介を目的としており、きずなホールディングスへの株式投資の勧誘を目的とするものではありません。株式の売買につきましては、ご自身の判断、自己責任にて行なっていただきたく、お願い致します。
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