関通の銘柄紹介

こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介は関通(9326)です。

関通の会社概要

目標

「日本一の配送センター」とクライアントから言われることを目標としています。

沿革

1983年に軽トラックでの軽貨物の輸送サービスを目的として大阪市で創業しています。法人化(有限会社)したのは1986年です。そして1992年には配送センター代行サービスに参入しました。最初の物流センターを開設したのは2002年です。EC物流センターは2011年に開設しています。また、2019年に倉庫管理システム「クラウドトーマス」の提供を開始しました。同年2019年に楽天と資本・業務提携を結び、2020年マザーズに上場しました。現在はグロース市場です。

事業内容

配送センター代行業務を中心とした物流サービスを提供しています。主にEコマース及び通信販売を行っている事業者向けです。サービスの内容は大きく5つに分かれています。

EC・通販物流支援サービス

商品の入庫、在庫管理及び出庫等の配送センター業務です。自社開発の倉庫管理システム「クラウドトーマス」を活用しています。また現場においてはチェックリストシステム「アニー」を使用しています。

楽天スーパーロジスティクスサービス

2019年に楽天株式会社と資本・業務提携しています。楽天市場の出品者向けに提供する物流サービスです。

ソフトウェア販売・利用サービス

以下のソフトウェアを提供しています。

  • 倉庫管理システム「クラウドトーマス」
  • チェックリストシステム「アニー」
  • ECサイトの受注処理を自動化するシステム「e.can(イーキャン)」

受注管理業務代行サービス

Eコマースの注文内容確認、電子メール対応や入金確認、出荷指示データ作成等のサービスです。販売活動のバックヤード業務をワンストップでアウトソーシング可能になります。

物流コンサルティングサービス

当社のノウハウを活用して、物流現場改善による生産性向上のためのコンサルティングサービスです。改善手法の立案から計画策定、進捗管理、教育なども行っています。

関通の業績

業績推移

関通の業績推移

直近8年間の売上高と経常利益の推移です。売上高はきれいに右肩上がりです。経常利益は2019年2月期に一度減益になっていますが、それ以外は毎年増益です。

この間の売上高の平均成長率は15.3%になります。経常利益は2018年2月期から計算しますと、平均成長率49.1%になりました。

直近の2022年2月期は前期比で売上高6.0%増、経常利益79.4%増と特に経常利益が大きく伸びています。2020年10月に東京第三物流センターを開設しました。また2021年4月と6月に兵庫県に2拠点物流センターを開設しています。これらの拠点の取引が進んだことに加え、低採算取引の見直しが進み、粗利率が改善しました。その結果、経常利益も大きく伸びています。

四半期ごとの推移

関通の四半期ごとの業績推移

直近2年間の四半期ごとの推移です。2022年2月期は合計12億円の運賃契約切替があったということで、その影響が第2四半期から出ている様です。ただ、採算の改善が進んだようで、経常利益はそれほど減少していません。その後は再び増収基調です。2022年2月期第4四半期は、前年同期比で売上高8.0%減、経常利益21.1%減となりました。

2023年2月期の業績予想

2023年2月期の業績予想を追加した業績推移

上記業績推移に2023年2月期の業績予想を追加しました。2023年2月期は前期比で売上高18.8%増、経常利益31.3%増の予想です。

2022年2月には東京主管センターを開設しています。兵庫県に新設したセンターと合わせて満床を目指しています。

中期経営計画

2025年2月期に売上高179億円、経常利益16億円の中期経営計画を策定しています。2022年2月期の実績比較で、売上高77.3%増、経常利益132.9%増になります。平均成長率は売上高21.0%、経常利益32.6%にも上る高い計画です。

売上高の伸びの中心は物流サービスです。2022年2月期開設の3拠点に加え、2023年2月期以降4拠点の新設を予定しています。これら拠点の増床で売上高を伸ばす計画です。さらに「クラウドトーマス」等のソフトウェアでも、売上高を10億円以上積み増す計画となっています。

PER

現在の株価からしますと、PERは13倍ほどです(2022年5月12日現在)。

株主還元

配当情報

2023年2月期は一株当たり10円の配当予想です。前期が10円でしたので同額の配当予想になります。なお、前期が初の配当でした。現在の株価からしますと、配当利回りは1.3%ほどです(2022年5月12日現在)。

株式分割

2021年9月に普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っています。

優待情報

優待情報はありませんでした(2022年5月12日現在)。

関連銘柄

先日ご紹介したロジザードは物流や在庫を中心としたクラウドサービスを展開しています。関通との比較でご参照ください。

ロジザードの銘柄紹介はこちら

はーいーによる関通の銘柄紹介は如何でしたでしょうか。関通の銘柄分析や株式投資の参考にして頂ければと思います。

本投稿はあくまで関通の銘柄紹介を目的としており、関通への株式投資の勧誘を目的とするものではありません。株式の売買につきましては、ご自身の判断、自己責任にて行なっていただきたく、お願い致します。

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