デジタルハーツホールディングスの銘柄紹介

こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介は、デジタルハーツホールディングス(3676)です。

デジタルハーツホールディングスの概要

ミッション

会社のミッションとして、「SAVE the DIGITAL WORLD」を掲げています。

第三者の視点でソフトウェアの不具合を検出するデバッグ・システムテストサービスや、サイバーセキュリティサービス等の提供を通じ、安心・安全なデジタル社会の創造を目指すとのことです。

沿革

2001年に会社を設立し、デバッグサービスを開始しました。2008年にマザーズに上場し、2011年東証1部に市場変更しています。海外への進出は同2011年の韓国を最初に、アメリカ、タイへ現地法人設立をしました。ホールティング化したのは2013年です。またエンタープライズ事業を拡大させる第二創業は2017年に開始しています。

事業内容

大きく二つ、エンターテインメント事業とエンタープライズ事業を行っています。

エンターテインメント事業

主力はデバッグになります。ゲーム機器を対象に、ソフトウェアの不具合をユーザー目線で検出しています。デバッグ以外にもグラフィック制作等のコンテンツ制作やゲーム情報サイトの運営もしています。

エンタープライズ事業

システムテストとITサービス・セキュリティを行っています。システムテストはWebシステム等のソフトウェアの不具合を検出するサービスです。

ITサービス・セキュリティはシステム受託開発やセキュリティ対策サービスを提供しています。

デジタルハーツホールディングスの業績

業績推移

直近8年間の業績推移です。売上高は右肩上がりです。一方経常利益はあまり伸びていません。この間の平均成長率は売上高が12.2%と順調な数値を示す一方、経常利益は1.4%にとどまります。

売上高が伸びている一方、経常利益が伸びていない要因を確認するため、セグメント毎の業績推移を見てみたいと思います。

エンターテインメント事業の業績推移

エンターテインメント事業の業績推移

最初にエンターテインメント事業の業績推移です。2017年3月期以前はセグメントの分類が異なっていたため、直近4年間になります。なお、グループ会社間の売上は除いています(エンタープライズ事業も同様です)。この間、売上も利益も横ばいです。

エンタープライズ事業の業績推移

エンタープライズ事業の業績推移

続いて、エンタープライズ事業の業績推移です。売上高は見事な右肩上がりです。一方利益は、ようやく少し出るようになったところです。売上高の平均成長率は57.9%にも上ります。

以上のことから、ここ数年売上が伸びている一方、経常利益が伸びていないのは、エンタープライズ事業の売上が伸びているため、ということが分かります。

四半期ごとの業績推移

直近3年弱の四半期ごとの行益推移です。売上高は第1四半期に第4四半期に比べて減少することを除くと右肩上がりです。経常利益は波がありますが、ここ数四半期はそれ以前に比べて利益が出るようになってきています。

要因として、今期はエンターテインメント事業の売上・経常利益が順調なことに加えて、エンタープライズ事業事業も順調です。セグメントでの利益も出てきています。

前年同期比では、売上高34.0%増、経常利益12.7%増と順調な伸びです。

2022年3月期の見通し

2022年3月期の業績予想を追加した業績推移

上記業績推移に、2022年3月期の業績予想を追加してみました。2022年3月期は、前期比で売上高27.9%増、経常利益41.8%増という大幅な増収・増益予想です。四半期ごとの推移で見たとおり、エンターテインメント事業、エンタープライズ事業共に伸びていることが大幅な増収・増益に繋がっています。

第3四半期時点での進捗率は、売上高が73.3%、経常利益が78.3%です。進捗率や過去の推移から、業績予想は達成されるのではないかと思います。

今後の見通し

2024年3月期に売上高500億円を目指しています。この数値は、2021年3月期に比べて2.2倍に達します。売上の構成比は、2021年3月期にはエンターテインメント事業とエンタープライズ事業で概ね2:1でした。それを2024年3月期には1:1を計画しています。つまり、エンタープライズ事業を大きく伸ばす戦略です。実現に向けて、オーガニックな成長に加え、M&Aを実施していく予定です。

PER

現在の株価からしますと、PERは21倍ほどです(2022年4月14日現在)。

株主還元

配当情報

2022年3月期は一株当たり15円の配当予想です。前期が14円でしたので1円の増配予想になります。現在の株価からしますと、配当利回りは0.9%ほどです(2022年4月14日現在)。過去の推移では、緩やかに増配傾向にあります。

優待情報

優待情報はありませんでした(2022年4月14日現在)。2019年3月期を最後に株主優待が廃止されています。

はーいーによるデジタルハーツホールディングスの銘柄紹介は如何でしたでしょうか。デジタルハーツホールディングスの銘柄分析や株式投資の参考にして頂ければと思います。

本投稿はあくまでデジタルハーツホールディングスの銘柄紹介を目的としており、デジタルハーツホールディングスへの株式投資の勧誘を目的とするものではありません。株式の売買につきましては、ご自身の判断、自己責任にて行なっていただきたく、お願い致します。

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