AI CROSSの銘柄紹介

こんにちは、はーいーです。本日の個別株の銘柄紹介はAI CROSS（4476）です。

AI CROSSのミッション
AI CROSSの沿革
AI CROSSの事業内容
業績推移
四半期ごとの業績推移
2022年12月期の見通し
中期成長戦略
PER
配当予想
株主優待
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AI CROSSのミッション

ミッションとして、以下を掲げています。

「Smart Work, Smart Life ～テクノロジーでビジネススタイルをスマートに～」

AI CROSSの沿革

設立は新しく、2015年3月です。設立当初はＡＯＳモバイル（株）という商号でした。これはＡＯＳテクノロジーズで行われていたＳＭＳ双方向配信プラットフォームとビジネスチャットを承継して設立されたためです。その後、機能を追加し、2018年7月にAI CROSS（株）に社名を変更しています。2019年10月にはマザーズに上場しました。

AI CROSSの事業内容

AI CROSSは以下の3つの事業を行っています。

メッセージングサービス

SMSの配信を行うための配信プラットフォームサービスです。SMSは相手方の電話番号だけで文字情報を受送信できるサービスです。B2Cビジネスを行う事業者向けのサービスで、電話メール、DMより安価です。本人認証、業務連絡、事前通知、プロモーション等への用途で使用されています。

ビジネスチャットサービス

企業におけるビジネス上のコミュニケーションを行うためのサービスです。「InCircle」を提供しています。シンプルな操作性でセキュリティも高いサービスです。新聞社、建設会社、金融機関、小売業などで活用されています。なお、2021年6月に事業譲渡したため、現在は行っていません。

HR関連サービス

メッセージデータ等から分析し、離職率低下のためのサービスを展開しています。「People Engagement Cloud」という離職防止ソリューションサービスを行っています。また、同じく情報分析から「絶対リーチ！HR」というサービスも提供しています。これは組織作りのためのサービスです。

業績推移

直近7年間の業績推移です。AI CROSSは2015年3月設立ですので、設立以来の推移になります。設立当初の2年間は赤字でしたが、2017年に黒字化し、その後は経常利益を大きく伸ばしています。売上高も右肩上がりです。設立以来7年間の平均成長率は、売上高は56.6%にもなります。経常利益は2017年に黒字化ですので、2018年からの4年間で38.8%にもなります。

なお、2021年8月の子会社AIX Tech Venturesの設立により、2021年12月期第3四半期より連結決算に移行しています。ただ、影響が軽微ということでそのまま続けて表示しています。

また、2021年6月のビジネスチャットの事業譲渡により、特別利益に事業分離による移転利益ということで、257百万円が計上されています。

四半期ごとの業績推移

直近2年強の四半期ごとの推移です。2021年第2四半期ごろまで概ね順調に伸びていますが、第3四半期から前年同期比では売上高は伸びているものの、経常利益が減少したり、第3四半期では第2四半期より売上高が大きく減っています。第4四半期は売上高が前年同期比で9.5%伸びている一方、経常利益は51.8%減と大幅減益でした。

要因の一つとして、ビジネスチャットの事業譲渡により、ビジネスチャットに係る売上高と利益が第3四半期から計上されなくなりました。またメッセージングサービスの売上も第3四半期で減少していました。更にデータサイエンティストの積極採用で人件費が膨らんだことが経常減益の原因の様です。

2022年12月期の見通し

上記業績推移に、2022年12月期の業績予想を追加してみました。2022年12月期は前期比で売上高23.9%増、経常利益2.4%増の見通しです。

ビジネスチャットの5か月分の売上がなくなりますが、順調に売上を伸ばす計画です。主にメッセージングサービスの売上を伸ばすようです。一方経常利益は微増にとどまります。これはメッセージングサービスの新領域への積極投資や、HR関連サービスの開発推進を行うため、とのことです。

中期成長戦略

数値目標として毎年３０％以上の成長を継続するということを掲げています。それ以上に具体的な数値目標はありません。ただ、SMS領域の市場規模は100億円と考えられていますが、コミュニケーション領域DXの最大市場規模は約3,500億円と想定しています。そのため、事業領域を拡大しながら成長していくものと思われます。